冬に流行する胃腸炎への対策


全国的にインフルエンザが流行していますが、冬場ということもあり、同時に胃腸炎も流行しているそうです。
胃腸炎は下痢や嘔吐による症状が出ます。
もしもお子さんが胃腸炎になってしまったら?
今回はその対処についてまとめてみました。

胃腸炎の種類

胃腸炎と一口に言っても、さまざまな種類があります。
有名なのはノロウイルスとロタウイルスによる胃腸炎です。

ノロウイルス

冬に流行することが多く、非常に感染力が強いウイルスです。
主に吐き気、腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ます。
ノロウイルスに汚染された水や海産物(カキなどの二枚貝が多いそうです)、野菜や果物を摂取することで感染します。
ノロウイルスは90℃で90秒以上加熱すると感染力を失うと言われていますので、調理の際に手洗いをしっかりして、食材を加熱することが大切です。

ロタウイルス

2月から5月頃に流行することが多く、こちらも感染力が強いウイルスです。
ノロウイルスと同じく、汚染された水や海産物(カキなどの二枚貝が多いそうです)、野菜や果物を摂取すること、感染者の唾液や便からも感染します。
腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、白い便が出るなどの症状が出ます。
脱水症状やけいれん、脳症などを引き起こすこともあるため、医療機関を受診することが大切です。
アルコール消毒や高温での殺菌に強いため、手洗いをしっかりすることが大切です。

ロタウイルスは乳児向けに予防接種があります。
しかし任意接種であること、生後6~24週の間に受けることから、あまり知られていません。

対処方法は?

胃腸炎は二次感染が起こりやすく、感染者の便や吐き戻したものに触れると感染します。
使い捨てのビニール手袋やマスクを使って処理することが大切です。
乾燥するとウイルスが空気中に舞い上がるため、できるだけ早く処理することが大切です。
塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)で殺菌しましょう。
掃除に使った用具も塩素系漂白剤でつけ置き洗いをします。
衣類に付着した場合、下洗いを行い、洗濯も別にします。

また、トイレを流すときにふたを閉めることも、感染防止に役立ちます。
ふたを開けたままでトイレを流すと、ウイルスが飛び散り、90分間はあたりを漂うと言われています。

冬に流行しやすい胃腸炎の予防には、トイレに行った後の手洗いなどが効果的です。
水のみで洗わず、石けんやハンドソープを使うのがいいでしょう。