妊娠すると産婦人科での健診や赤ちゃんをお迎えする準備など、バタバタしてしまうものです。
まずは産院でバースプランを決めましょう。
いったいどんな分娩方法があって、どれくらいお金がかかるのでしょうか。
今回は分娩の種類と、おおよその費用について調べてみました。
1.分娩の種類 |
1-1.自然分娩 |
1-2.和痛分娩 |
1-3.計画分娩 |
1-4.帝王切開 |
1-5.無痛分娩 |
2.分娩費用は? |
2-1.分娩方法による費用の違い |
分娩の種類
自然分娩
自然に陣痛が来るのを待ち、経腟分娩をするのが自然分娩です。
母子に危険があったときのみ、医療行為を行います。
そのため、出産予定日に陣痛促進剤を使う計画分娩や、
赤ちゃんの吸引をともなう出産を、自然分娩と考えないお医者さんもいます。
定義があいまいでお医者さんや病院によっても違いますが、
経腟分娩であれば自然分娩と考えても問題ないでしょう。
和痛分娩
出産の傷みをやわらげるもので、無痛分娩ではありません。
赤ちゃんに影響の少ない鎮痛薬や麻酔を使用する場合もあれば、
ラマーズ法や水中分娩など薬に頼らずに痛みを緩和させる場合もあります。
自然分娩と同様に、お医者さんや病院によって内容が違うため、
実際に何を行うのかを確認しておきましょう。
計画分娩
出産予定日を決め、陣痛促進剤を使って計画的に出産します。
家族の休みなどで予定が決まっている、費用の関係で病院の診療時間内に産みたい、
4月2日生まれから学年が変わるので下の学年にするためなど、
理由はさまざまです。
帝王切開
腹部を切開し、手術によって赤ちゃんを取り出す方法です。
母子の身に危険がある場合や、多胎児(双子や三つ子など)の出産で
帝王切開を行うことがあります。
無痛分娩
注射やガスの吸引などで麻酔をして、傷みを極力減らして出産します。
先進国ではよく使われており、フランスでは妊婦の97%が無痛分娩です。
日本での妊婦の死亡理由第2位に脳出血があがるほど、
出産は母体にダメージを与えます。
里帰り出産などで十分に療養期間があればいいのですが、
現代では夫婦だけで子育てをするケースも見られます。
そのため、産後に体力を温存しようと無痛分娩や和痛分娩を選ぶ人もいます。
分娩費用は?
病状、分娩方法、入院期間、病室、食事、病院が公立か私立か、
病院のベッド数、診療時間内の出産かどうかによって、費用が変わります。
健康保険に加入している場合、出産一時金として42万円
(※産科医療補助制度に加入していない病院では40.4万円です)
を受け取ることができます。
出産費用から出産一時金を差し引くので、
自己負担額は8万円~30万円になるのが一般的です。
分娩方法による費用の違い
自然分娩:50万~70万円
和痛分娩:58万~85万円
計画分娩:53万~75万円
帝王切開:40万~50万円
無痛分娩:60万~85万円
※医療保険によっては、帝王切開が給付金の対象になっていることがあります。
※帝王切開や吸引分娩、鉗子分娩などで高額医療費制度が使えることがあります。
自然分娩の場合はいつ出産になるかわかりません。
出産計画や出産にかかる費用も産院に相談してみるといいでしょう。