【新型コロナ】日本産婦人科感染症学会・厚生労働省による情報【妊婦さん向け】

新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
日本産婦人科感染症学会や厚生労働省が、妊婦さん向けに情報を出しているので、ご紹介します。

 1.日本産婦人科感染症学会
  1-1.新型コロナウイルス感染症が与える影響
  1-2.感染してしまった場合
  1-3.日常生活でどんなことに気を付けたらいい?
  1-4.家族に感染者・感染疑いのある人がいたら?
  1-5.熱が出てしまいました
  1-6.妊婦健診の受診は?
  1-7.分娩はどう変わる?
   1-7-1.新型コロナに感染したお母さんから生まれた赤ちゃんは?
 2.厚生労働省
   2-1.布マスクを月2枚以上配布
   2-2.連休中の妊産婦等臨時相談ダイヤル
   2-3.妊婦の方々向けのQ&Aについて

日本産婦人科感染症学会

日本産婦人科感染症学会が、妊婦さん向けに「妊娠中・妊娠を希望される方へ」というインフォメーションを出しています。
(ホームページはこちら
4/17に第9版ver.2が公開されており、たびたび情報が更新されています。
2020年4月17日時点での情報にはなりますが、要点をまとめてご紹介します。

新型コロナウイルス感染症が与える影響

新型コロナ感染でお腹の赤ちゃんに異常や流産などのリスクが高くなるという報告はされていません。
しかし妊婦さんが感染したときに、お腹の赤ちゃんにも感染するという例は報告されています。

感染してしまった場合

妊娠中に感染しても、症状の経過や重症度は妊娠していない人と変わりません。

しかし妊婦さんはレントゲン撮影や投薬に制限があり、肺炎が重症化しやすいので注意が必要です。
新型コロナ以外の肺炎でも悪化しやすいため、気を付けて生活しましょう。

日常生活でどんなことに気を付けたらいい?

  • 不要不急の外出を控えてください。
  • こまめに手洗いをしてください。
  • 人混みを避けてください。
  • 3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避けてください。
  • タバコはリスクになります。ご本人、ご家族も含めて禁煙しましょう。
  • 十分な睡眠とバランスのいい食事で栄養を取り、体調を整えましょう。
  • 働き方(テレワーク、休暇の取得など)について、勤務先と相談しましょう。

家族に感染者・感染疑いのある人がいたら?

  • 別室で過ごすなど、できるだけ接触しないようにしてください。
  • タオルや食器など、共用しないようにしてください。
  • 家庭内でもマスクを着用し、距離をとってください。

熱が出てしまいました

  • 37.5度以上の発熱が2日以上続く
  • 倦怠感(体のだるさ)
  • 息苦しさ
  • 風邪の症状がある場合

以上の症状がある場合、帰国者・接触者相談センターに電話相談しましょう。

妊婦健診の受診は?

体調に問題ない場合、通常通りに妊婦健診を受けましょう。
新型コロナに感染した人・感染疑いのある人と濃厚接触した場合には、
受診前にかかりつけの産科医療機関に電話相談をしましょう。

感染の可能性がある場合、受診を控えましょう。
帰国者・接触者相談センターに電話相談してから、かかりつけの産科医療機関に電話相談します。

妊婦健診を延期する場合、可能であれば自宅で血圧測定をして、記録しておきます。
不正出血・お腹の痛み・破水感・血圧上昇など、普段と違った症状がある場合は、かかりつけの産科医療機関に電話で相談します。

分娩はどう変わる?

新型コロナ感染リスクを下げるため、現在立ち合い分娩や面会ができなくなっています。

緊急事態宣言が出ているため、里帰り出産は避けましょう。
産科医療機関から、里帰り出産を断られてしまうケースもあります。
里帰り出産を受け入れてくれたとしても、新型コロナウイルスの潜伏期間である2週間の自宅待機が必要です。

新型コロナに感染したお母さんから生まれた赤ちゃんは?

出産直後、赤ちゃんが感染していないかの検査を行います。
お母さんと赤ちゃんが陰性になるまで、面会はできません。
直接の授乳はできません。

厚生労働省

厚生労働省が「新型コロナウイルス感染症について」というホームページを作っています。
(ホームページはこちら
この中に「妊娠中または妊娠を希望されるみなさまへ」という項目があります。
内容をカンタンにまとめてあるのがリーフレット(pdf)です。

関連ページがたくさんありますが、基本的な内容は日本産婦人科感染症学会の内容と同じです。
厚生労働省リーフレット

布マスクを月2枚以上配布

都道府県や市区町村から、妊婦さんに月2枚以上の布マスクを無償配布することが決まりました。
現在マスクの検品のために少し遅れが出ているようですが、順次発送されていくでしょう。

連休中の妊産婦等臨時相談ダイヤル

平日であれば病院に電話で相談することができますが、連休中はできません。
そのため、連休中の臨時相談ダイヤル(妊婦向け)が開設されます。
助産師が新型コロナウイルスに関係した妊娠生活の不安等に答えてくれます。

電話番号:0120-220-273
受付期間:4月29日~5月6日
受付時間:9時~17時

妊婦の方々向けのQ&Aについて

厚生労働省のサイトに「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」というページがあります。
このなかに「妊婦の方々に関すること」という項目があります。

  • 妊娠中に感染した場合の症状、胎児への影響について。
  • 妊婦健診の受診について。
  • 里帰り出産について。

について、書いてあります。
内容は「日本産婦人科感染症学会」と同じです。

 

緊急事態宣言を受けて、さまざまな情報が出まわっています。
日々のお買い物も通販などを利用して不要不急の外出を避け、できるだけ自宅で過ごしましょう。
症状が出た場合は、帰国者・接触者相談センターに電話連絡するようにしてください。

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