赤ちゃんが生まれると、いろいろな予防接種を受けます。
0歳児の受ける予防接種は、Hib(ヒブ)ワクチン、小児用肺炎球菌、B型肝炎、4種混合、BCGなど。
しかし新型コロナウイルスの影響で、病院や集団接種の場に行くのが怖い……という方が増えているようです。
実際、病院にかかる人の数が減っているというニュースもあるほどです。
| 1.予防接種はなぜ必要? |
| 2.0歳児の予防接種 |
| 2-1.Hibワクチン(ヒブワクチン) |
| 2-2.小児用肺炎球菌 |
| 2-3.B型肝炎 |
| 2-4.4種混合/2種混合 |
| 2-5.BCG |
| 3.通常の診察と、予防接種の時間帯は別 |
予防接種はなぜ必要?
今の時期に病院に行くのが怖い気持ちは、とてもよくわかります。
せっかく生まれた我が子が感染してしまったら?
……考えただけでもゾッとしますよね。
しかし世の中には、たくさんのウイルスや細菌が存在します。
新型コロナウイルス以外にも、命を危険にさらすウイルスや細菌はあるのです。
現代にいたるまで、多くの病気で子供の命が失われてきました。
命の危機を脱しても、大きな障害が残ってしまうこともあります。
たとえば、戦国時代の武将・伊達政宗が天然痘で片目を失ったといわれています。
重症化しやすい病気には、かからないことが一番です。
そういった悲しい事態を防ぐために、医学者は日々研究を行っています。
その研究結果がワクチンであり、予防接種なのです。
0歳児の予防接種
0歳児がうける、主な予防接種は以下です。
Hibワクチン(ヒブワクチン)
細菌性髄膜炎を予防します。
| 接種時期 | 生後2か月~5歳 |
|---|---|
| 接種回数 | 4回 |
| スケジュール | 生後2か月~7か月未満で3回接種(4~8週間隔)、 1歳をこえたら1回接種します |
| 注意事項 | 生後2か月~7か月までに1回目の接種ができなかった場合、 5歳までに4回目の接種ができなかった場合は、 接種間隔や回数が変わります。 |
小児用肺炎球菌
肺炎球菌感染症を予防します。
| 接種時期 | 生後2か月~5歳 |
|---|---|
| 接種回数 | 4回 |
| スケジュール | 生後2か月~5か月未満で3回接種(4週間隔)、 1歳~1歳3か月で1回接種します |
| 注意事項 | 生後2か月~7か月までに1回目の接種ができなかった場合、 接種間隔や回数が変わります。 |
B型肝炎
B型肝炎と将来の肝がんを予防します。
| 接種時期 | 生後2か月~4か月 |
|---|---|
| 接種回数 | 3回 |
| スケジュール | 1歳になる前に3回接種 |
| 注意事項 | 母親がB型肝炎のキャリアである場合は、別のスケジュールになります |
4種混合/2種混合
ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオを予防します。
| 接種時期 | 生後3か月~13歳未満 |
|---|---|
| 接種回数 | 4種混合:4回 2種混合:1回 合計5回接種します。 |
| スケジュール | 3か月~6か月の間に3回接種(3~8週間隔)、 1年後に1回接種、 11歳~13歳未満で2種混合を1回接種 |
BCG
結核を予防します。
| 接種時期 | 生後11か月まで |
|---|---|
| 接種回数 | 1回 |
| スケジュール | 5か月~8か月の間に1回接種 |
このほかにロタウイルスの予防接種も任意で行えます。
通常の診察と、予防接種の時間帯は別
小児科では、通常の診察と予防接種の時間帯を分けていることが多いです。
なにより、地域医療を担うかかりつけ医では、新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れていないことがほとんどです。
子供が健康に育つために、予防接種は必要不可欠なものです。
できる限り接種しましょう。